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暗算・計算のやり方 / 5年生から

最小公倍数・最大公約数の
暗算での求め方

両方の数の倍数や約数を、全部書き出す必要はありません。
どちらの数から、どの順に探すかを決めると、暗算でも見つけやすくなります。

すぐに思い浮かばないときは「2数の差」がヒント ↓

ここでは、0を含まない2つの正の整数を考えます。「次へ」で例題の続きを確認できます。

① 最小公倍数は、大きい数の倍数から

最小公倍数は、両方の数の倍数になっている、いちばん小さい正の整数です。

大きい数の1倍 → 2倍 → 3倍…を、小さい数で割ってみる。

小さい数でも割り切れたら、それが答えです。小さい順に試しているので、最初に見つかったものが最小になります。

例題:12と18の最小公倍数

  1. 大きい数は18。まず、18そのもの(1倍)を確認します。

    18 ÷ 12 = 1 あまり 6

    割り切れないので、次の倍数へ。

  2. 18の2倍を試します。

    18 × 2 = 36
    36 ÷ 12 = 3

    割り切れた! 36は12の倍数でもあります。

  3. 12と18の最小公倍数は 36。

    18の倍数を小さい順に調べて、最初に両方の倍数になったのが36です。

2倍から始めず、1倍を忘れずに!
8と24なら、24はすでに8の倍数です。最小公倍数は24。2数が同じなら、その数が答えです。

② 最大公約数は、小さい数の約数から

最大公約数は、両方の数を割り切れる、いちばん大きい正の整数です。

小さい数の約数を大きい順に選び、大きい数を割ってみる。

大きい数も割り切れたら、それが答えです。大きい順に試しているので、最初に見つかったものが最大になります。

例題:18と24の最大公約数

  1. 小さい数は18。18の約数を、大きい順に考えます。

    18 → 9 → 6 → 3 → 2 → 1

    18÷1=18、18÷2=9、18÷3=6…と、割り切れる組を思い浮かべましょう。

  2. まず18で、次に9で24を割ります。

    24 ÷ 18 = 1 あまり 6
    24 ÷ 9 = 2 あまり 6

    どちらも割り切れません。

  3. 次の約数6で試すと…

    24 ÷ 6 = 4

    18と24の最大公約数は 6。

    6は18の約数でもあり、これより大きい候補はすべて確かめました。

小さい数そのものも、約数です。
8と24なら、24÷8=3。最大公約数は8です。1以外に共通の約数がなければ、答えは1になります。

③ すぐに見つからないときは、2数の差を見る

たとえば28と35。差を計算すると、35−28=7です。この小さな7が、どちらの問題でも手がかりになります。

35は28より7大きい上の35の棒は、28の部分と差7の部分に分かれています。下の28の棒は同じ長さの28の部分とそろっています。 3528 28差 728 同じ長さの部分を引くと、差が残る

最大公約数:差の約数が候補になる

28と35の両方を割り切れる数なら、差の7も割り切れるはずです。

7の約数は、7と1。
28 ÷ 7 = 4
35 ÷ 7 = 5

最大公約数は 7。

候補を、28の約数から差7の約数にしぼれました。

最小公倍数:差の倍数で考えられる

35は「28+7」。35を何倍かした数は、同じ倍数の28より、7の何倍かだけ大きい数です。

差の7を1倍、2倍、3倍、4倍すると…

7 → 14 → 21 → 28

4倍で初めて28の倍数になります。だから35も4倍すれば、28で割り切れます。

35 × 4 = 140
140 = 28 × 5

最小公倍数は 140。

差が使える理由

約数の見方:2本の棒を同じ長さでぴったり区切れるなら、残った「差」もその長さで区切れます。逆に、小さい数と差を割り切れる数は、その和である大きい数も割り切れます。

倍数の見方:35×4=(28+7)×4=28×4+7×4。
前半の28×4はすでに28の倍数なので、後半の7×4も28の倍数になればよいのです。

「差=最大公約数」とはかぎりません。
18と30の差は12ですが、18は12で割り切れません。12の約数を大きい順に試すと、6が見つかります。最大公約数は6です。差だけで決めず、割り切れるか確かめましょう。
2数が同じで差が0なら、差を使わず、その数が最小公倍数にも最大公約数にもなります。

暗算で確かめよう

それぞれの最小公倍数と最大公約数を考えてから、解説を開きましょう。

① 8と12

答え・考え方を見る

最小公倍数は24。12は8で割り切れず、12×2=24は割り切れます。
最大公約数は4。8の約数を8、4…と試すと、12÷4=3。

② 16と24

答え・考え方を見る

差は8。16も24も8で割り切れるので、最大公約数は8。差8の2倍が16になるので、最小公倍数は24×2=48です。

③ 12と36

答え・考え方を見る

36÷12=3。大きい数36が小さい数12の倍数なので、最小公倍数は36、最大公約数は12です。

④ 20と30

答え・考え方を見る

差は10。20も30も10で割り切れるので、最大公約数は10。差10の2倍が20になるので、最小公倍数は30×2=60です。